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これは24歳銀行員が、地方銀行を辞めるまでの物語【part1:何故僕は地銀に来たのか】

 

前回、こんな記事をアップさせてもらいました。

https://www.nicokira.com/20180105work/

この記事は簡単に言うと

「銀行を辞めました」

という報告記事になります。

結構長々と語ってしまったのですが、正直銀行について語るならこれだけでは到底足りません。

今回から数回に渡って、僕が経験してきた地方銀行というものについて、少し語っていこうと思います。

全編のリンクが貼ってある記事

https://www.nicokira.com/20190107work/

僕が勤めていた地方銀行の話

僕が勤めていたのは東北にあるとある地方銀行でした。

そこそこの大きさで、給料も良く、その地方での知名度は抜群。

「○○銀行のしなーです」

と言えば

「○○銀行!どうぞどうぞ、入って!」

ぐらいには信頼されている銀行でした。

名前を出すのはちょっとコンプラ的にアウトな部分があるので、僕から名前を出すことは一応伏せておきます。

ただ、前の僕の記事とかを読むとほぼほぼ2個ぐらいには絞れるかと思いますので、特定したい方は是非探ってみてください。

その地方銀行には、就活に失敗して入ることになった

その銀行は非常に大きい銀行で、その地方の人なら大体の人が羨んでくれる大企業でした。

当然就活の人気度も県内で上位でしたし、親に

「その企業に内定貰いました!」

って言ったら喜ばない人は稀有だと思います。

ですが僕は東京の学生だったので、就活はずっと東京でやっていました。

そして当然東京に本社がある企業を目指して就職活動をしていた訳です。

では何故地方銀行に入行(入社を銀行ではこういう)することになったのか。

一言で言うと、就活で失敗したからこの銀行に入ることになったのです。

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東京での就活に失敗する

正直、最初は失敗すると思ってなかった

こういう言い方をすると嫌に感じる人がいるかもですが、僕はこんなんでも一応早稲田大学を卒業しております。

なのでわざわざ嫌われるような言い方をすれば結構な高学歴な訳です。

それに喋りもそんな不得意な方ではありませんでしたし、客観的に見て愛想が良いと言われるタイプの人間であることも自覚してました。

つまるところ、リア充組のように際立った才は無いものの、ある程度そつなくこなすだけの能力ぐらいは備わってるタイプの人間だったりします。

まぁ何が言いたいかと言うと、正直に言って就職活動で失敗するとはあんまり思ってなかったのです。

日銀とかアクセンチュアみたいな化物が行く企業は無理でも、皆が知る大企業ぐらいなら行ける自信があったわけですよ。

ただ、先程も言った通り、僕は就職活動に失敗しました。

次第に就活の厳しさに気が付き始める僕

自分でも阿呆の極みだと思いますが、本格的に始めるまで就活の厳しさに気が付いていなかったんですよね。

僕が目指していたのは皆が羨む大企業。

名前を言えば日本中の人々が名前を知っているよな日本を代表するような企業ばかりでした。

そんなところに、果たしてただ人並みに愛想が良くて学歴があるだけの人間が採用されるでしょうか?

当然答えは否。

だって僕が就職活動において戦う相手って言うのは

僕と同等以上の学歴を持った

僕以上にコミュ力も愛想もある

僕より遥かに実力のある、僕に無い能力を持った人間達

なんですから。

当然失敗する就活。お祈りメールの洗礼

当然、僕は就活を失敗しました。

いや、失敗というのはおこがましいかもしれません。

だって失敗するべくして失敗したわけですからね。

失敗するべくして失敗することを、失敗と呼んでいいとは思えませんから。

続々と届くお祈りメール。

奇跡的に最終面接まで漕ぎつけた6社も、あえなくお祈りばかりが届きます。

落ちることは正直予定調和だったと今では思っていますが、そのことに気が付けない僕は失意の海に沈みます。

ちょっとした鬱チックにもなりました。

僕はアニメが大好きなんですが、そこに出てくる登場人物達がキラキラしすぎてるように見えて、アニメすら見れなくなりましたからね。

今からすると笑い話ですが、あの時の僕にとっては結構な死活問題でした。

もう一年就活をやるしかない……。

そう思っていた僕が出会ったのが、ちょっと前まで僕が務めていた銀行でした。

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僕が務めていた銀行とは、就活に失敗しまくっていた時に出会った

就活に失敗して失意に沈むこと数か月。

次の一手をどうするか。

もう一年就活をするのか、まだ募集がある所を狙うのか。

それとも今から一念発起して公務員を目指すのか。

そんな失意の波に飲み込まれていた時、僕はこの銀行と出会いました。

そのきっかけは母親からの一報。

「まだこの銀行、募集してるみたいだから受けてみたら?」

と連絡してくれたのです。

その言葉に誘われてホイホイ受けに行くことに

ぶっちゃけ一回も聞いたことが無い銀行でしたし、

「受けるならメガバンクだろ」

ぐらいのイキリをかましていたタイプの就活生だったので、地銀に僕は欠片も興味がありませんでした。

ですが僕に内定が無いことは事実。

「まぁ行くところないしな。受けてみるか」

と思い、その言葉に付けこんでホイホイ受けに行くことに致しました。

全然興味もなく、地方銀行が何をやっているのかも良く分からないという舐めプ状態。

東京での就活の失敗を活かせよ……と言いたくなるかもですが、僕としてはこの銀行に受かっても受からなくてもどっちでもいいという状態。

なので大変失礼ながら面接は適当を極めた状態で挑みました。

しかしどうやら地方の面接では中々魅力的に映ったようで……

適当な状態ながらも、とりあえず東京での就活で培った知識をフル活用して面接に挑む僕。

東京でやってきたことを多少ブラッシュアップさせたぐらいで、内容も一緒だし特に捻りも加えた

入った後で知ったのですが、

「おい、なんでこいつを採用した……?」

ってぐらいの変な奴が内部にはチラホラいました。

イキリ散らした言葉を発しておくと、地方と東京だと結構就活のレベルが違います。

というより雲泥の差過ぎてお話になりゃあしません。

なので僕の経歴とふるまいはある程度魅力的に映ったのでしょう。

結構なとんとん拍子で僕は内定を頂いてしまいました。

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貰った内定。しかし葛藤

正直内定を貰えるかはどうでもよかったのですが、貰ったら貰ったでやはり嬉しいもの。

内定を貰う=その企業から認められる

ということなので、貰って嬉しくない内定は殆どありません。

しかしながら、そこで僕は葛藤に苛まれることとなります。

果たして、この内定。受けるべきなのか、と。

本音は内定を受けたくなかった

正直に言って、僕はこの内定を蹴りたくて蹴りたくて仕方がありませんでした。

やっぱり僕は東京の企業に行きたかったですし、今の環境を捨てて違う所に移り住むのは正直ノーセンキュー。

 

仲のいい友人もいるし、東京で東京の空気に触れて生きて居たかった。

その頃の僕はやはり東京の大企業に行きたかったのです。それが本音でした。

しかし現実的に考えて、僕にはそれを受ける以外の選択肢が無かったんですよね。

その当時の僕は本当にお金が無かった。

親から借金している状態のクソニート大学生が、東京でもう一年過ごすための費用なんて捻出できると思いますか?

ぶっちゃけ無理です。

もしもう一年やるなら、親に借金をしてもらって、その借金を僕が貰い受けて生活することになります。

内定を受けるか、親に借金をしてもらうかの二択。

死ぬほど悩みましたし葛藤もありました。

ぶっちゃけ内定を受けたくなさすぎるあまり、嘔吐までしました。

頭がガンガンに痛くなって、一晩中吐き続けたこともありました。

ですが。

冷静になって、自分の我儘を押し殺して考えてみれば。

僕に残された選択肢は当然一つしかなかったのです。

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内定を受諾。そして僕は銀行員になった

僕は内定を受ける旨を親に伝えました。

この銀行にしか内定を貰えなかったのはあくまでも僕の怠慢が招いたこと。

ならばこの結果は僕の今の実力で得られる精一杯。

この結果に文句を言う資格など、僕には無い訳です。

それに、東京で就活をしていると感覚が麻痺しますが、一般的に見てこの企業は超優良企業なのです。

地方からすればとても負け組とは言い難い企業なのです。少なくとも親は喜んでくれます。

なので、内定を受けました。

ハッキリ言って妥協に妥協の選択肢ではありました。

しかし現実的に考えて、それしか僕には選ぶことが出来なかったからです。

それしか選択できなくて、親も喜んで、収入にも不足は無い。

妥協の選択肢としては上等。

こうして僕は銀行員になりました。

あの銀行の、銀行員に。

まとめ

さて、今回はこの辺りで失礼をしておきましょう。

今回の話は、入行するまでを描いたものになりました。

次回は銀行に入って初めて体験した業務である「窓口」についてと、入行までをつらつらと語っていこうと思います。

是非ご覧ください。

次回

https://www.nicokira.com/20180108work/

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