お金・仕事・勉強

これは24歳銀行員が、地方銀行を辞めるまでの物語【part7:退職報告】

前回は僕が退職を決意を固め始めるまでの話を書きました。

今回は実際に辞める決意をして、辞めると上長に言い出すまでの話をしようと思います。

【前回記事】

これは24歳銀行員が、地方銀行を辞めるまでの物語【part6:地獄の融資③】 前回は僕が初めて融資案件をこなしたときの話をいたしました。 本当はもっと語りたいことが大量にあったのですが、それをやると専...

辟易していた所に来た、FP2級の試験

以前の章で話していたか定かではないのですが、銀行員はとにかく大量に資格を取らされます。

財務に法務に税務にFPに証券外務員に保険の資格にと枚挙に暇がないほど取らされます。

ちなみにこれを取得する費用は全部自腹で、テキスト代から受験代まで全部自分で出さなければいけません。

何故なんでしょうねこれ。これを受けないと昇給に超絶影響するというのに、自腹なんですよ。意味がわかりませんでした。

そしてその意味が分からない試験の一つであるFP2級の試験が、融資で疲弊していた僕の前に立ちはだかり始めました。

FP2級はそこそこ勉強しないと受からない

FP2級は宅建士とかその他の資格に比べれば比較的簡単な方の資格ではありますが、それでもそこそこしっかり対策しなければ受かりません。

それこそ仕事が終わってから毎日数時間勉強して、土日もしっかり勉強して……っていうのを少なくとも1ヶ月はやらなきゃだめでしょう。

ですが、融資で疲弊に疲弊を重ねていた僕は、その勉強なんか当然ながら一切やっていませんでした。

一ヶ月前からこっそりやろうとはしていたのですが、融資で疲弊し体力も気力も無くなっていた僕にはもはや勉強する気力なんぞなく。

テストの一週間前になってから死にもの狂いで勉強を始めるという、計画性もクソもないことをやり始めました。

FPの3級は3日勉強すればなんとかなったんですが、資格試験あるあるで2級と3級の間ってメチャクチャ離れているもの。

一部の天才な方々はあれかもしれませんが、僕は凡才でしたので1週間やそこらで受かるわけがありませんでした。

早稲田の政経なのに落ちるかもという恐怖

僕は一応高学歴と呼ばれる部類には分類されている人間で、イキったことを言ってしまうと偏差値では人口の上位5%くらいには分類されるようです。

ですが、そんな人間でも、勉強してなきゃ資格試験なんて当然落ちるわけですよ。

そして、そんな人間だからこそ、「お勉強で全てが片付く」資格試験に落ちたときの言われようって凄いわけですよ。

銀行に入ってから早稲田であることをひけらかしたことは一度もありませんが(ネタとして振られた時は答えましたが)、それでも周りっていうのはやたらその早稲田を敵視してくるわけです。

なので

  • 受かった⇒早稲田だから当たり前
  • 落ちた⇒早稲田の癖に落ちやがったwwww

な、状態なわけです。

これ誇張していると思われる方いるかもしれませんが、少なくとも僕の支店ではガチでした。

次第に勉強する意味がよくわからなくなってきた

資格試験の勉強やったことある人ならわかると思うんですが、

しなー
しなー
この試験行けるな

っていう時と、

しなー
しなー
これは絶対に死んだ

っていう時って結構な確率でわかるじゃないですか?テキストの進み具合とかで。

そして今回に関しては完全に後者だったんですよね。

つまるところ、今回の試験、僕は落ちると確信してました

だって前日になってテキスト半分何も読んでないんですよ?受かるわけないじゃないですか。

そして、コペルニクス的転回が起こる

今自分が相対している試験に受かることが到底無理であるということを悟った僕は、頭の中に色々な情報が回り始めていました。

テスト1日前でテキストが半分終わっていないのに受かる人間というのは、この世の中に存在しません。

というより存在してはいけません。それは正当な努力者への冒涜というものです。

なので僕は受からない。でも、受からなければ僕は間違いなくバカにされるし、腐るほど怒られる。

どうしよう……、

怒られたくもないけど、絶対に受からない……一体どうすれば……。

と思って思考の袋小路をさまよっていた時、ふと思いついたんですね。

しなー
しなー
あ、仕事辞めよう。

って。

そして退職を決意する

正直、9割以上思いつきだったのは否めません。

ぶっちゃけ今後の就職先も全く決まっていない見切り発車でしたし、辞めるために自分で決めていた水準である貯金100万円(この記事だと200と言ってますが)も溜まっていませんでした。

ですが、あの時の僕は色々と限界だったわけです。

テスト勉強はやりたくなくて仕方ないし、仕事になんて絶対に行きたくもない。

なので、

しなー
しなー
これは、神様が決めた運命なんだ

と各宗教団体の方々に怒られそうな言い訳を自分に言い聞かせ、退職を上司に告げることにしたのです。

上長に自分が辞めることを報告する

まずは融資の上長に時間を取ってもらった

休日だったので、携帯のメッセ機能で連絡した

まずは初手、自分の上長に辞めることを報告しました。

人生の中で、これほど緊張した機会はそうないかもしれません。

まずはCメールという、電話番号を知っている相手に送ることができるメッセージで

しなー
しなー
月曜日、朝お時間取っていただきたいです

と連絡しました。

僕は非常に小心者なので、この時はマジで心臓が千切れるかと思いましたし、何なら酒の力をゴリゴリに借りまくりました。

そうでもしなきゃ送れなかったんですよね、このメール。

送ってからの時間もまた地獄

そしてメールというのは送ったら送ったで、返信が来るまで時間が空いてしまう訳です。

その時間がまた苦痛で苦痛で仕方ありませんでした。多分結構な方にはこの感覚わかって頂けるのでは無いでしょうか。

連絡はいつ来るのか、来るとしたらどんな内容で来るのか。

これを考えているだけでもドキドキして、お酒を飲んでいるというのにその恐怖は中々消えませんでした。

そして来る返信

そして、上長から返信が返ってきました。

どんな罵詈雑言が来るのかとか、何故?みたいな一言の連絡かと思ったら、そんなことはありませんでした。

返ってきたのは、

  • わかりました、時間取ります
  • 月曜日〇〇時に××にあるカフェに来てください

という内容で、案外あっさりしていました。

この人のことは嫌いでしたし何なら今も嫌いですが、僕が思い至ってなかった場所の調整と時間の調整とかもサラッとしてきたのは、今からするとまぁ流石かなとは思います。

眠れない夜が2日続いた

上司にその連絡を完了してホッとしたのもつかの間。

次は面と向かってそいつと話し合うというイベントが待っている訳だし、その人だけではなく他のお世話になった方々にもご連絡とご挨拶と謝罪等々をしなければならないわけです。

特に頭を過ぎったのは一番最初の支店長と、僕の指導役をやってくれていた先輩、融資を教えてくれていた先輩でした。

融資の上長に辞めるっていうのは、怖いですが欠片も罪悪感は無かったので問題なかったのですが、上に上げたお三方は別です。

その方々には特に恩義を感じていたので、そのご報告をするのが本当に本当にきつかったです。

なので次はそこでも悩み始めるわけです。

その結果、アルコールの力を借り続けて意識を飛ばすぐらいな感じで寝ないと全く寝付けないという日々が土日の二日間続いてしましました。

そして、退職を報告する

そして報告当日

良く眠れなくて意味のわからない状態になりながらも、僕は当日その指定された場所に向かい、そしてその上長と面と向かって話すことになりました。

以外だったのは、もっと険悪な雰囲気になるかと思いきや、意外にもその上長は穏やかな感じでした。

恐らくですけど、もう予想はついていたし、僕に期待はしていなかったのでしょう。

期待されていなかったということで心にダメージを負う方も居るかもしれませんが、そこに関しては予想通りだったので僕はノーダメージ。

むしろ険悪な雰囲気じゃなくて滅茶苦茶助かりました。唯一あの上司に感謝している点はそこかもしれません。

あっさりと受け入れられる

そして張り詰めてはいるものの、その人がいつも醸し出す雰囲気から比べればスライムぐらいに柔らかい雰囲気のなか、

「それで、どうした?」

と本題を切り出されます。

ここでぐずったりチキって時間を伸ばしても意味がないですし、何より僕もさっさとこの人と二人の状態から開放されたかったので、

しなー
しなー
すみません、辞めたいです。

と直球で切り出しました。

普通の会社とかだとここで引き止められたり、ぐずられたりするのかもしれません。

ですが、この時点で僕は大体察していて、多分この眼の前に居る上司はあっさり受け入れるだろうと思っていました。

そして案の定、

「わかった」

とあっさり受け入れてくれたわけです。

まとめ

辞める意思をついに上長に伝えた僕。

次回は、辞めると伝えた後の僕の待遇と、周りの反応をお伝えしようと思います。

前回

これは24歳銀行員が、地方銀行を辞めるまでの物語【part6:地獄の融資③】 前回は僕が初めて融資案件をこなしたときの話をいたしました。 本当はもっと語りたいことが大量にあったのですが、それをやると専...

次回

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