これは24歳銀行員が、地方銀行を辞めるまでの物語【part3:奴隷職・営業】

 

就活に失敗して入行することになった地方銀行。

今回は僕が銀行に入って営業を経験した時の話をしようと思います。

入行して半年未満で、僕は営業になった

復習しておくと、うちの銀行の仕事は三つに分かれていて

  • 業務(窓口、為替)
  • 営業
  • 融資

という仕事が存在します。

その中でもうちの支店には力関係があって

融資>>>>>業務>>>営業

って感じで明確に差別されていました。

つまり営業は支店の中でも最弱。

そして私はその最弱の営業に配置されることになってしまったのです。

営業の仕事は資産運用提案

営業の仕事は「預かり資産」と呼ばれる

  • 投資信託
  • 仕組債
  • 保険

等を売ることになります。

他にも集金等色々やるんですが、基本は上に書いた商品を売るのが仕事です。

銀行の支店には

「預かり資産増加額」

という目標があって、これを必ず達成しなければなりません。

達成しないと殺されます。でも達成しても特に何も言われません。

強いて言うなら、達成すると融資の副長から

「達成するのは当たり前だ。融資の方が大変な仕事をしてるの分かってるのか?そもそも―――」

と説教を頂くことが可能です。

理不尽ですが、融資の副長にかかればこんなものです。

ちなみに預かり資産増加額は

「今期に売った預かり資産の金額̠−今期に解約された預かり資産の額」

なので、自分のお客さんに投資信託を解約されたりするとボコボコにされます

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奴隷の如くあちこちを駆け巡る日々

そもそも僕は営業が嫌いです。性に合っていない。

営業とか死んでもやりたくないと思ってました。

ですが、僕は営業に配置されてしまったのです。

最弱職と名高い営業に配置されてしまったのです。

しかし配置されたからにはやるしかない。

「よし、営業頑張るか!」

と心機一転するも、そこには僕にはどうしようもない障害ばかりが立ちはだかっていました。

営業は暇だと思われているので仕事が振られまくる

銀行の営業って、支店内のメンバーからは基本暇だと思われてます。

窓口みたいに何もしなくてもお客が来るわけじゃないですし、融資みたいに期日に追われているわけではないので、確かに何か切羽詰まったものがある訳ではありません。

ですが、僕らにもノルマはあるんですよ。

外を駆けずり回って預かり資産を顧客から騙し取って来なきゃならんわけですよ。

なので決して暇ではないんですよ、暇では。むしろ結構忙しいまであるんですが……。

暇だと思われてるので、雑務が死ぬほど降りかかってきます。

窓口のキモであるパートさんが辞めていく

営業に配置されたのは良いものの、前回記事で語った通り、うちの支店では一人欠員が出たばかりでした。

それに雰囲気の悪さにやられてパートさんも続々リタイア。多分僕が入ってから三人は辞めました。

そして補充も無いので、人員はカスッカスの体制。

皆さんがよく想像する、「現金を扱うカウンター」あるじゃないですか?

あれって基本パートさんが全部業務を請け負っているんですね、実は。

あの人たち銀行員じゃなくてパートさんなんですよ。これ豆知識です。

でも、そんなパートさん達が窓口に居ないんですよね。

そう、現金を扱えるメンバーが居ない訳ですよ。銀行として致命的ですよね?

ではどうするか。

そう、奴隷職である営業の出番なのです。

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パートさんが居ないので窓口をやらされる僕

うちの支店のテラー(現金扱う窓口)は4つあって、繁忙日は違う窓口も開けてテラーは5人体制で運営をしてました。

がしかし、僕が営業に入りたての時はパートさんの数が激減。

繁忙日にも関わらずパートさんが2人しか来れない!

みたいなことが多々あり、

私はそこ(窓口)に週5で入ってました。

いやもうそれ僕窓口担当やん……って感じです。

  • 営業の仕事をしなきゃいけなくて
  • そのためには外に出なきゃいけない

んですが、人が居なさ過ぎて支店が回らないので外に何ぞ出れないわけです。

ですが、支店長含め皆が

「営業ならもっと外に出て数字取ってこい!」

とプレッシャーをかけてくるわけです。

無理無理無理。

僕のスケジュール

僕の一日のスケジュールって

  • 9:00~10:00 雑務(新聞の慶弔欄検索等)
  • 10:00~11:00 外訪(近隣)
  • 11:00~13:00 助勤(窓口)
  • 13:00~15:00 外訪(忙しいときは窓口)
  • 15:00~20:00 締上等

てな感じなんすよ?

この状況でどうやって営業するんだよ……って感じです。

しかし支店長は許してくれず。ゴリゴリにプレッシャーをかけてきます。

加えて支店の雑務が降りまくってくる

僕のスケジュールは上に示した通りなので、決して暇ではないんですよ。

もう一度いいますけど、決して暇ではないんですよ。

ですが、支店の雑務は散々降りかかって来る訳です。

「電球変えといて」

「榊買っておいて」

「備品足りないから買っておいて」

「この書類に訂正印を貰ってきて」

「飲み会の席予約よろしくね」

等々、営業かつ一年目という最弱な立場の僕には様々なことをぶっこんできやがります。

再度言いますが、僕が営業を出来るのって一日に3時間ぐらいなんですよ。

なのにその3時間の間にすら営業を出来ない!という負のサイクルが毎日続いていました。

しかも糞みたいな商品を売らなきゃいけない

さっきも言った通りうちの銀行の営業が売る商品って

  • 投資信託
  • 仕組債
  • 保険

等々なんですが、正直糞みたいな商品ばっかなんですよ。

絶対に自分じゃ買わないなぁと思うような商品ばっかで、こちらとしても

「あー、売りたくないなぁ」

と思いながら営業やってました。普通に苦行です。

ネット証券で買った方が遥かに手数料は安いし、解約も遥かに楽。

もっとメリットのある商品なんていくらでもあるし知っているのに、それを売らなきゃならないんですよ。

まじ苦行。

普通にあの商品を売れ!っていう上層部はコンプラだと思ってましたからね、僕。

まぁでも結構売ったんだけどね、投信とか。

とにかく、

「売りたくもない糞みたいな商品を、死ぬほど無い時間の中で売らなければならない」

という状況で僕は必死に営業していたのです。

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営業は最弱。毎日虐められる日々

虐められる僕の上司

しかしながら営業成績を上げようが、営業は最弱も最弱。

特に営業の副長(上司)が失礼ながらあまり仕事の出来ない方で、融資の副長並びに支店長から毎日ボコボコにされていました。

しかも良く名前の出る融資の副長って31歳ぐらいの若い奴で、営業の副長は41歳ぐらい。

それからボコボコにされていると言えばまぁ程度が知れるというものでしょう。

僕は一年目にしては比較的取れていましたし、やっぱり一年目なので少々甘く見てもらっていたのでそんな被害はありませんでした。

(とは言え最初はボコボコでしたが)

しかし僕の上司の副長は違います。支店長から死ぬほど圧をかけられてました。

それを見る毎日。なかなか気が滅入る物がありましたね。

融資の副長から理不尽に怒られる日々

僕は支店長に比較的優遇されていた方ですが、支店長は人の好き嫌いで仕事の手を緩める人ではありませんでした。

一年目なのにかなりの頻度で支店長からは圧をかけられましたし、融資の副長からは常に嫌味を言われ続けてしました。

何度も言うように融資の副長はキチガイもキチガイ。

ホントに「あんな性格の割る人間が存在してていいのか……?」ってぐらいの人間でした。

その中でも融資の副長から言われた理不尽極まりない嫌味が、

僕「(←ちょっと大きな金額取ってきて支店長褒めらた)」

 

副長「おい、しなー」

 

僕「はい。どうされました?」

 

副長「君は支店の同期の中でちょっと目立っているみたいだけど、営業なんだから当たり前だ」

 

僕「……はい、そうですね(え?え?何?)」

 

副長「お前営業があと稼がなきゃいけない金額分かってんのか?」

 

僕「〇〇億円です」

 

副長「今幾らなのや?」

 

僕「〇〇億円です」

 

副長「まだ足りてないよな?なのに何でそんな能天気でいられんのや?」

 

僕「いえ、能天気じゃないっすけど(え?まじ何?)」

 

副長「今成績が良いからって調子に乗んなや。その成績を自慢するのはいいが、その自慢が何になんのや」

 

僕「は、はぁ(????????)」←自慢などしてない

 

副長「まだ目標が足りてないのにその程度で喜ぶのか?だから営業はダメなんだ。今の融資の貸金残高知ってんのか?俺らがいくら伸ばしたか知ってんのか?そもそも―――」

という身も蓋も無いクソみたいなものでして、流石にこの時は

「こいつマジで頭おかしいな」

ってなりました。

心底人を軽蔑したのはあれが初めてかもしれません。

ちなみに人が辞めてくのは大体こいつのせい

さっきパートが足りなかったって話をしたと思うんですが、人が辞めて行くのは基本こいつのせいです。

パートさんたちは本当に大切で、僕はパートさんたちに何かあったらスグに動くようにしていたのですが、融資の(副長)偉い奴はそんなことを一切考えず。

支店の雰囲気をどんどん悪くし、業務でミスがあるたびに業務の悪口をガンガン言うので、パートさんがどんどん抜けていくわけです。

支店全体でやる大きめの飲み会にも

「融資の副長が来るなら行きたくないです」

って言われてパートさん来てくれないんですよ。

パートさんとそいつは直接関りが無いにも関わらずそんな風に言われるぐらいのの酷さなんですね。

なのにパートさんを飲み会に誘えないと融資の副長には

「お前らがパートとしっかりとしたリレーションを築いていないのが悪い。お前はしっかり考えてパートを誘ったのか?根回しをちゃんとしたのか?それが出来ないからお前は馬鹿なんだ」

ぐらいのことを平気で言われます。

いや全部お前のせいなんだけどね。

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だんだん営業のコツがわかってきた私。しかし……

営業やりたくねぇ……と思いながらも、頑張って数字を取る日々。

営業の先輩はホントに良い人達で、今でも尊敬している人達だったりします。

なのでその人たちと支店長の為に頑張ろうと営業をしてました。

段々コツが掴めてきて、

「この人は押せば行けるな」

「この感触は無理だ」

というのが分かってきて、人の心をつかむ話し方的な物が分かってきたのです。

徐々にやり方がわかり、大口の顧客も仕留められるだけの力が付き、さて次だと思い営業活動をしている最中。

またしても事件が起こります。

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支店長の異動。僕の融資への異動決定

銀行には大規模な異動が年に数回あります。

その中でも支店長の異動というのは非常に大きいイベントで、ある度に我々は非常に苦労をするのですが、3月に支店長が異動することになりました。

これは個人的に非常にショックで、愕然としていた覚えがあります。

支店長は本当に怖い人でしたが、仕事に対する姿勢は真摯で格好良く、尊敬出来る人でした。

なので居なくなってしまうのは寂しく、残念に思っていたのですが、そこで更なる問題が発生します。

そう、まさかの僕が融資に異動させられることになったのです。

あのキチガイ副長が統括する、融資に。

まとめ

ということで僕の営業時代の話でした。

次回、営業時代よりやばい融資時代の話に移ります。

前回

これは24歳銀行員が、地方銀行を辞めるまでの物語【part2:入行と窓口業務】

2019年1月8日

次回

これは24歳銀行員が、地方銀行を辞めるまでの物語【part4:地獄の融資①】

2019年1月22日

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