【考察】あまりにも深すぎる ハチの名曲「リンネ」のメッセージを徹底的に考察、解釈していこうと思う

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どうもしなーです。

皆さまハチをご存知でしょうか。

私のブログでは

 ハチ。それはボカロ界に名立たる巨匠P。昔からニコニコを見ている人でボカロを愛好している人なら間違いなく知らない人がいないでしょう。「ハチ」は少し前にメジ...

 

でハチとその楽曲について多少語っておりまして、僭越ながらgoogleの検索ではなんと2番目に表示されるぐらいには人気を得ております(砂の惑星 考察 で検索してみてください)。

その記事では「砂の惑星」というごく最近アップロードされた曲について事細かに述べているのですが、他にもハチの曲の中には色々な解釈が可能な不思議な曲が大量に存在します。

そして、その中の一つ。僕がハチにはまるきっかけとなった曲に「リンネ」があります。

赤い背景に白い紙の女の子が印象的な、本当に奇抜なMV。独特なリズム感の音楽。

どれもこれも私たちの心を惹きつけて止みませんが、特に気にすべきはその歌詞でしょう。

今回は、私がハチの中でも最も好きと言える楽曲である「リンネ」について語っていこうと思います。

「リンネ」とは

2010/07/21 23:30にハチが投稿した、14作目の歌です。

2日と10分で殿堂入りを果たした伝説の一品。

2017年現在ダブルミリオンを達成しており、ボカロ黄金期である2010年代にニコニコを見ていた人達ならほぼ例外なく知っているであろう有名曲です。

ただ、ハチの曲の中では再生回数が少ないほうであり、代表曲のマトリョシカやパンダヒーローに比べて知名度が劣っているのは否めません。

”リンネ”の意味。輪廻転生とは

リンネ、と聞いて、大体の人がまず真っ先に思いつくのが「輪廻転生」でしょう。

wiki様を参照しますと

転生輪廻(てんしょうりんね)とも言い、死んであの世に還った霊魂)が、この世に何度も生まれ変わってくることを言う。ヒンドゥー教仏教などインド哲学東洋思想において顕著だが、古代のエジプトギリシャオルペウス教ピタゴラス教団プラトン)など世界の各地に見られる。輪廻転生観が存在しないイスラム教においても、アラウィー派ドゥルーズ派等は輪廻転生の考え方を持つ。

とのこと。つまりは魂が生まれ変わることを輪廻転生と言うのです。

リンネと言ったらこのワードしか普通は検索に引っかからないので、間違いなくこの作品の中で重要なワードであるのだろうと予測できます

余談ですが、「この作品のMVを作ってみた」という動画では、白髪の女の子が黒髪の女の子とダブって男の首を絞めるシーンがあります。

このMVは二次創作なのでなんとも言えませんが、とにかくリンネとは、何かしらが何度も繰り返されることと解釈していいのではないでしょうか。

歌詞の解釈

さて、それでは歌詞の解釈に入っていきましょうか。

この歌詞については本当に色々解釈、考察ができるので、これが当たっている!というつもりはありません。

あくまでも参考までに見てみてください。

リンネ一番の歌詞解釈

黒い山羊やぎつぶやいた

黒いヤギ=車掌のこと。のちに電車という言葉が出てくるので、恐らくは間違いないかと。

・「白線よりお下がりよ 鈍色にびいろ電車通り去って」

⇒そのままの意味。車掌が「白線から下がってください。電車が通りますよ」と言ったということでしょう。

「鈍色」という言葉が少々不気味。鈍色とはくすんだ鼠色のことを指します。

つまりは濁った銀色。この一言が入るだけで、なんというか少し年季の入った、綺麗ではない電車が想像できます

そして私の解釈では、この少女、死のうとしていたのではないかなと

だから白線の外側(電車側)にいて、車掌に声を掛けられたというのが私の解釈です。

隣りで猫が問い掛けた

⇒猫=おせっかいなおばあちゃんとかそこら。それが白線より前に言っていた女の子(多分)に話しかけたのでしょう。

・「アナタは何処どこに向かうんだい ここらもじきに死んじまって」

⇒ここは二つ考察を提示。私の意見とネットでよく見かける意見です。

  1. 「こんな時間からどこに行くんだい?ここいらはもうすぐ日が暮れるというのに(太陽が死ぬ⇒夜が来るという解釈)」
  2. 「アナタは何をしようとしているんだい?ここにいたらまた死のうとしちゃうから早く帰りなさい」

1.は私の意見です。

行く当てもなくふらついて、いつの間にか白線の外側まで来てしまった女の子。その女の子におせっかいな誰かが「もう夜になるから帰りなさい」と声を掛けた、というもの。

死のうと思ってふらついてたけど、車掌に止められて死ねず。そんな女の子を見ていたおばあさんがベンチの隣から思わず声を掛けた、というのが私の解釈

2.がネットで良く見かける意見です。

この女の子は自殺をしようとしていて、それを車掌に止められました。それを見た誰かに「ここにいたらまた死のうとしちゃうから、死ぬ前に帰りなさい」と再度止められる、という解釈。

赤の手首携えて 私一人 ふわり根無し草

赤の手首=リストカットをした手首。もしくはリストカットの跡が色濃く残る手首

リストカットで死のうとしたけど、死ねずにそのままになっている手首を携えながら、行く宛てもなくゆっくり歩いていく。そんな解釈が出来そうです。

錆びた水を飲み込んで 次の駅

⇒さびた水=

血の跡の残る手首を、もしくは手首から滴る血を舐めて飲み込み、次の駅(=自殺をする次のスポット?)に向かうということ。

またどうか どうか愛を 帰りの電車は何処どこにも無いわ

⇒またもう一度愛してください。もう、帰る場所なんて。

帰りの電車がない=帰れないということ。つまり、帰る場所がないだとか、そういう意味になりそうです。

教えてダアリン ダアリン ねえダアリン 声が聞こえたような気がした

⇒教えて、ということは何かしらに対しての回答を求めているということ。

今回の場合「もう一度愛して」という言葉に対しての回答?

ちなみにネットだと、「私が死んだらあなたはどう思うの?教えて、ダアリン」という解釈をしている人がいて、天才かよ……と思いました。

ちなみにここを繋げると、「だありんだありんねえだありん」になって、リンネという言葉が入ってたりします

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二番の解釈

枯れた花はつぶやいた 「感情がない、感情がない、 心はうれい夕を吐いて」

枯れた花=元カレであるダーリンのこと。その元カレがこう呟いたのです。

感情がない=君に対する感情は無い(=冷めてしまったということ)

憂うには「期待を失う」という意味があると聞いたことが有るので(正しいかはわかりません)、心は憂い=君への期待を失ったと解釈できます。

また、「夕を吐く」というのは、解釈が難しいですが、悪い表現ではありそうです。

夕=夕暮れ。一日の終わりの象徴。

一日を女の子との恋慕の期間だったと考える

  • 朝=恋の始まり
  • 昼=恋の真っただ中
  • 夕=恋の終わりの手前。倦怠期
  • 夜=恋の終わり

と解釈できます。

そして「枯れた花の心は夕を吐いた」とあります。

それはつまり、男の心は夜(=恋の終わり)になってしまったということでしょう。

要するに「もう君に愛情は無いんだ。冷めてしまったよ」ということをこのセリフは言っていると解釈できます。

せみの泣いてちる頃 電線が裂いた赤の下  立入禁止 蹴っ飛ばして

⇒秋。単純に秋を表しているのでしょう。

⇒上を見上げると、焼けるような赤をした夕焼け空の景色に電線が張り巡らされていたということでしょう。

そんな夕焼け空の下を、立ち入り禁止の看板か何かを蹴っ飛ばしてどかし、恐らくは線路内に入って行ったということでしょうか。

たけり影がドロドロとこぼれ出す

⇒自分の中の感情が暴れ狂い、影(抑圧してきた黒い思い、もしくは死への思い)がこぼれだしてきた、ということ。

「見えない」と泣いて泣いて 私の想いを探しているわ 

⇒私自身の気持ちがわからない。私は貴方をどう思っているの?

とでも解釈しましょうか。

教えてダアリン ダアリン ねえダアリン  鳴らぬ電話の命は何処どこ

鳴らぬ電話はつながらない彼氏の電話のことでしょう。

つまり、「私の心を教えてよ。ねぇダアリン。電話、どうして出てくれないの?」という解釈ができます。

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二番の最後についてもうちょっと解説

私の考察としては書いた通りなんですが、ネットだと凄い考察をしている方がいて、その方の考察を引用させてもらいます。

彼は言った「俺はお前が死んだってなにも思わない、悲しくもないお前とは終わったんだ。今は四六時中今の女を思っている。」
その日の夕方、少女は絶望し狂ってしまっていた。
気づくと駅の周りには立ち入り禁止のマークがあった。それを蹴り飛ばしみて見ると電車の下に夕焼けの空と同じゆうな赤い血だらけの男がいた。間違いなく彼だった。
彼を私が駅に突き落とし、殺してしまったという感情が猛り、ドロドロと零れ出してきた。
私は私の感情が見えないと泣いている「私はあなたが死んで嬉しい?悲しい?」教えてダアリン「あなたも私が死んだらこんな感情だったの?」鳴らない電話の向こうのあなたの命は何処へ?

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14111370639より引用

私とは違う考察ですが、素晴らしい考察ですよね。是非これも見てみてください。

解答はハチのみぞしる、ですから。多様な解釈ができるのは非常に面白い。

Cメロの考察

うだうだる環状線 ここには無い ここに終点は無い

ここで言う環状線とは少女の思いのこと少女の行き場のない感情を表していると考えられます

茹だるような(あまりの暑さにゆであがってしまいそうなほどの)彼女の思いは、終点などなく、ぐるぐると回り続けるということを意味しています。

左 左 右で鳴る 踏切りの音 カンカラリンドウ

⇒ここは深い意味はないでしょう。

カラスは言う カラスは言う 「あの頃にはきっと戻れないぜ」

⇒カラスとは鳥のカラスのほかに「口うるさい人」などの意味があります。

口うるさい人とは誰か。周りの大人、だとか周囲の誰か(友達など)が当てはまりそうです

そしてそんなカラスが言います。「彼と居たあのころにはもう戻れない」と。

「君はもう大人になってしまった」

大人、の解釈が非常に重要です

ネットだと「彼を殺して犯罪者になった(=罪を償える年になった)」という説が有力のようです

ただ、私はちょっと違う解釈を与えてみたいと思います。

それは、彼女が妊娠して、母親になったということ。

そう、少女から母親(=大人)になってしまったのです。

男は彼女と付き合っていました。しかし、彼女の妊娠が発覚。

そこからは彼女への愛が冷めてしまった。電話にも出ず、逃げるように彼女からの連絡を断ちます

そして周りの人間(彼の周りの女の子あたり)がいう訳です。

「貴方はもう彼に愛してもらえないわ。だって、いるんでしょう?お腹に子供」と。

そんな解釈ができます。

ラストサビ部分の考察

またどうか どうか愛を  終わらない輪廻りんねを 千切ちぎっておくれ

⇒終わらない輪廻=あなたのために死ぬべきなのか、それともこの子のために生きるべきなのか。そんな答えのない堂々巡りの思い。

さよならダアリン ダアリン ねえダアリン あの日私は大人になった

⇒でも、ダアリンへの思いは断ち切らなければならない。何故なら大人(母親)になってしまったから

絶えず想う 二人一人

⇒絶えずダアリンを思っている。私と子供の二人だけど、まだ生まれていないから一人で。

暮れ落ちた言葉は取り返せずに

⇒解釈が難しい所ではありましたが、「夕方」をこの歌では否定的に、しかも”終わり”を意味する文脈で使用しています

その視点に立って、彼女が妊娠しているとの想定に立てば、「妊娠した」という、彼との関係が終わった一言。これを暮れ落ちた言葉と表現しているのではないでしょうか。

それを取り消すことは出来ない。すでに伝えてしまったのだから。そう言っているように聞こえます。

さよならダアリン ダアリン ねえダアリン クルクル回る環状線を

⇒さよならと言いながら輪廻を回り続けている。死のうとしても死ねず、堂々巡り。

「一人あわれに歩めや少女」

⇒この「や」の解釈なんですが、色々考えられますね。

古文をやっていた人ならわかるでしょうが、「や」は用言の終止形・命令形等について、疑問(質問)・反語・詠嘆の意味を表します。

「歩め」は命令形、もしくは「已然形」。

「命令形+や」の時は命令形を強める働きがあります

「已然形+や」の時は反語の意味を示し、~だろうか、いやない。の意味になります。

最も形的に適当なのは命令を強調するためにやが付いているということでしょうね。

つまり「一人で哀れに歩んでいけ」と誰かに言われているわけです

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リンネ考察を全部まとめるとこうなる

 

私が白線の外側にいると、黒い服の車掌が呟いてきた。「白線からお下がりください。電車が通ります」。目の前を鈍色の、古臭い電車が電車が通り過ぎていく。―――また、死ねなかった。

死ねずにベンチに腰掛けた私に、丁度隣に座った老婆が話しかけてきた。「貴女は何処に行こうとしてるのかしら。もう直ぐ日も暮れるっていうのに」

何処に行くかなんて、私もわからない。そう思いながらも死ねなかった私は、リストカットで赤く染まった手首をぷらぷらさせながら、一人で行く宛てもなくふらふらと彷徨う。

手首から滲む血を舐めとりながら、私はまた次の死に場所を求めて歩いていく。一人で、孤独に。

ねぇダアリン。またどうか、愛をください。私は何処にも行く宛てがないの。

ねぇ教えてよ。もう一度愛を頂戴よ。……幻聴かもしれないけど、あなたの声が聞こえた気がしたわ。

アナタ枯れた花は呟いた。「君のことはもう愛していない。君にはもう期待していないんだ。君とはもう終わったんだよ」と。

蝉が鳴いて死ぬこの季節に。焼けるような赤い夕暮れ空を電線が伝っていて。そんな空の下で私は立ち入り禁止の看板を蹴っ飛ばした。

私の心の中の感情がどろどろと零れだして止まらないの。

私は私の心がわからない。泣いて、泣いて、泣いた。涙が枯れるほど泣いた。でもわからない。私はどうすればいいの?

私は、私の本当の思いを探している。私は一体どうしたいの?

教えてよ。私はどうすればいいの?どうするのが正解なの?

ねぇダアリン。どうして電話に出てくれないの?

 

私の感情は環状線のごとくグルグルして、もうどうしようもない。答えなんてない。止まりもしない。踏切の音が鳴りやまずに、電車私の心は環状線を回っていく。

そんな私を見て、周りの人たちは言うのだ。

「彼に愛してほしい?……無理よ、愛されていたあの頃に戻れるわけがないわ。―――だってあなた、おめでたじゃない・・・・・・・・

 

またどうか。愛をください。このグルグル回り続ける私の思いを断ち切ってください。

さよならダアリン。気持ちの整理はつかないし、私の心は輪廻し続けてる。でも、わかったの。あなたにはもう愛してもらえない。それだけは、確実だって。

だって私は、貴方の子供を宿してしまった大人になったのだから。

それでも絶えず私は貴方のことを思い続けてる。お腹の子供と、二人で一人で。

「妊娠しちゃった」なんて、貴方に言わなければよかった。黙っていればよかった。そうしたら、まだ愛してもらえていたのかしら。

でももう遅いのよね。言ってしまったその言葉は、もう取り返せないんだから。

さよなら、ダアリン。これでお別れ。

周りの人も「そんな男に頼らず、一人で憐れに生きていきなさい」って言うの。

だから、お別れ。死のうとも何度もした。手首も切ったし、投身自殺もしようとした。

でも、私は貴方のことを思い続けていくわ。この子と一緒に。終わらない、「リンネ」の中で。

まとめ

リンネの考察記事、いかがでしたでしょうか。

これはあくまで私なりの考察なので、100%正しいとは口が裂けても言えません。

でも、それっぽい解説にはなったのではないでしょうか(笑)

この曲は私の人生でも非常に思い出深い曲の一つで、是非解説を上げてみたかったものの一つでもあります。

考察を抜きにしてもいい曲で、ハチの異質さが伝わる記事になっているので、是非聞いてみてください。

それでは今回はこのあたりで失礼をば!

※↓ハチの輪廻が入ってるアルバム。オススメ。

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